株式会社狩野コーポレーション 代表取締役社長
狩野一成さん

私がここでいう距離感は、人と人との間の距離感です。

若かりし頃、思いを寄せる異性に告白しようかどうしようかと思い悩み、告白してめでたく大成功。魅力ある京都経済同友会会員の皆様ならその様なご経験がおありの方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。それまで赤の他人だった二人が告白を契機に近しい恋人になる・・・そんな感覚の「距離感」です。

「一見さんお断り」に代表される様に特に京都の人は距離感を大切にするように思います。「誰々さんのご紹介で・・・」という魔法の一言を添えて初対面の人と会うと、お相手は一定の距離感を保ちながらではありますが、狭き門を開いて下さいます。それは、自分自身のコミュニティー、商売エリア等の様々な守備範囲を守る為の距離感であったりするのではないでしょうか。せまい街でありながら奥ゆかしい・・・

京都には同友会始め諸会があります。諸会に入会して同じ会の仲間だということで、二回目にお会いした時に過剰に馴れ馴れしく接すると、その次に会った時のお相手が妙によそよそしかったりするご経験をお持ちの方はいらっしゃいませんでしょうか？これは、もしかしたら相手の思う距離感と自分の思うそれとの間に差異アリという事かもしれません。

かく言う私も同友会に入会当時、青政研に入りたての頃はそれがよくわからなくて戸惑いました。然し、色々な行事を通じて共通の思い出が出来る頃になると、少しずつ近づいて参りました様に思います。また、同級生や同世代といった年齢の近いという事も距離感を縮める要素の一つの様に思われます。添付写真は、私が愛してやまない戸谷さん福島さん筆頭に、青政研OB及び現役メンバーに過日設えて頂きました私の社長就任祝賀会の写真です。写真をよくよく御覧頂くと、距離感がばれてしまうかもしれません。

私の仕事は、人とお会いする機会の多い仕事です。なかには初回の面談からお相手の方との距離感をグッと縮めてお話しなければならない案件もございます。よって業務上、距離感の取り方には気をつけているつもりではございます。その様な私が、最近一番気をつけている人は、家内です。

この様な散文を書いて、皆様が遠いところへ行ってしまわれない事を願いつつ・・・