株式会社ジュピター 代表取締役社長
中山　誠さん

初めまして、株式会社ジュピターの中山です。会社は、ゲームソフトの開発、販売をしています。しかし、今回は、ゲームソフトについてではなく講談の新しい取り組みをしている玉田玉秀斎（たまだぎょくしゅうさい）さんをご紹介いたします。

ちなみに、 Wikipediaでは講談を調べると
「日本の伝統芸能の一つである。講談師は、高座に置かれた釈台と呼ばれる小さな机の前に座り、張扇で机を叩いて調子を取りつつ、軍記物や政談など主に歴史にちなんだ読み物を観衆に対して読み上げる」と載ってます。

実は、講談師、絶滅危惧職業なんです。現在の人数は、全国で約80人程度と言われてます。出会う確率が日本の人口で考えると150万人に1人の絶滅危惧職業なのです。会えればラッキーな人達なのです。

その中で玉田玉秀斎さんは、講談とは対極にあると言っていい「ジャズ」と「講談」をマリアージュする「ジャズ講談」なるものを12年前から始めています。内容は、至ってシンプルです。ベース、ドラム、キーボード、そしてサックスプレイヤーがいるステージの中央に、マイクでなく高座があります。その風景自体の違和感が半端ないです。

その中で玉田さんが熱い口調で作曲者や曲の歴史について語り、その余韻が漂うなかジャズ演奏が始まります。さっきまであった違和感も演奏が始まるとなくなりあたかもジャズを聴くときのセレモニーのように感じるからあら不思議です。

実は、この「ジャズ講談」人気のライブでチケットが取りにくいんです。また、どんな観客が来ているのかと聞くと何とも不思議な答えが返ってきました。ジャズファンでなく、講談ファンでなく、「ジャズ講談」ファンなんです。

12年前にきっと、ミスマッチと言われた「ジャズ講談」も今では、「ジャズ講談」なる新しいジャンルのファンができるまでになったのも玉田玉秀斎さんの語りとジャズが心地よい化学反応を奏でているからなんでしょう。

この「ジャズ講談」の化学反応をこれからも楽しんでいければと思ってます。

最後に、クイズです。ある有名な出版社は、講談師が読み上げていたものを本にするためにできた会社です。その出版社は、どこでしょうか？

皆さんわかりますよね。

講談社です。

そんな風変わりな講談師 玉田玉秀斎さんの「ジャズ講談」のご紹介でした。